平均寿命の延びも手伝ってか、近年では50代独身女性の実家暮らしも決して珍しいことではなくなりました。
一昔前であれば、50代になって未婚で実家暮らしをしていることに難色を示す方も少なくありませんでしたが、現代においてはそういった風潮もあまり見られなくなってきました。むしろ、上手に活用することで、実家暮らしがメリットとなると考える方も増えてきているようです。
そこで、今回は50代独身女性の実家暮らしのメリットとデメリットについてお話します。
時代の変化とともに女性の人生における幸せの形もどんどん変化してきています。
今や、50代独身女性は珍しくありませんし、生涯を独身で過ごすという女性も多くみられるようになりました。また、そのような女性の中には実家暮らしを上手に利用し、幸せの糧としている方もいらっしゃいます。
実家暮らしのメリットについては次のようなものがあります。
1.家賃がかからない
固定費がかからないということは出費の大変大きな支えとなります。仮に一人暮らしの家賃が5万円だった場合、年間60万円の出費が抑えられるということです。
実家暮らしであればこの額を毎月貯金に回すことができるでしょう。そしてこれを20〜50歳の間の30年間続けた場合、1800万円と相当な額の貯金ができることになります。
2.食費や光熱費が安くつく
実家暮らしであれば光熱費や食費も一人暮らしよりかかりません。中には全額実家持ちという方もいらっしゃることでしょう。
食費や光熱費を抑えられればそのぶん貯金ができますし、自分の好きなことをするお金に回すこともできます。
3.家事の負担を少なくできる
一人暮らしであれば掃除や洗濯などは自分ですべて行う必要がありますが、実家暮らしであれば親が代わりにやってくれたり、自分がするにしてもいくらか家族の手伝いを受けたりすることができます。疲れて家事ができない時などに家族に頼れるのは有難いことです。
4.孤独を感じにくい
家族と常に一緒にいるため、孤独感を感じにくいことも実家暮らしのメリットのひとつです。
悩みがあるとき、仕事で辛いときなども家族が傍にいることでネガティブな気持ちが和らぐこともあるかもしれません。
一方、50代独身女性の一人暮らしにはデメリットもあります。次の点には特にお気をつけください。
1.自立できない場合がある
親に頼れる環境というのは、つい親に甘えることが普通になってしまい、自立した社会生活が送りにくくなってしまいます。
実家暮らしは親からの恩恵を受けやすくはなりますが、逆に自分を堕落させる要因にもなりえるのです。
よほど精神的に自立し、自分がやるべきことと親に頼っていいことを適切に選択し続けられる人でなければ、逆に人生の損をしてしまうことになりかねません。
2.結婚にしにくい
実家暮らしが長い方は結婚をするタイミングを逃しやすい傾向にあります。ましてや50代の独身実家暮らしとなると、今からお嫁に行って家庭に入るということに高いハードルを感じてしまい、なかなか結婚に踏み切れないという方も少なくないようです。
結婚願望があるなら思い切って家を出るというのも選択のひとつでしょう。
50代独身女性の実家暮らしは出費を押さえられる、家族のサポートを得やすいなど大きなメリットがいくつもあります。
しかし、楽をすればその分、苦労してしまう面もあります。特に家事などの身の回りの生活力や金銭感覚などには気を付けたいところです。
いずれ一人になる場合や結婚して家庭に入る場合などを考え、全て親任せにするのではなく、
ある程度は自立した生活を送れるよう心掛けるべきです。
自立した上で、抑える出費はしっかりと抑えて貯蓄に回すことができれば、むしろ実家暮らしはメリットが大きく、今後の人生を生きる上での糧となるでしょう。