50代を過ぎた頃から何をしていても楽しくなくなってしまった。人生に意味を見出せない。ネットを検索してみると、楽しくない人生をどのようにして生きていくべきか悩む50代女性が多く見られます。
そこで今回は、何をしても人生が楽しくないと感じる50代女性の心理について考えてみたいと思います。
外出してもつまらない
友達と会っていてもつまらない
テレビがつまらない
若いころのようにハリがない…
50代になると、何をしていてもつまらないと感じる方が多くなるようです。
決して珍しいことではなく、誰にでもおこりうることですので、いたずらに危機感を覚えるのではなく、まずは自分の心と冷静に向き合う準備をしましょう。
人は「分からない」ことがあると不安を感じる生き物です。なぜ自分が何をしていても楽しくないのかの理由を知ることができたなら、少し安心できるかもしれません。
そして、もしその状態に満足していないのであれば、そこから抜け出す糸口を何か見つけられるかもしれません。なぜ50代は何をしていても楽しくないと感じる女性が多いのでしょうか。
1.身体的な変化によるもの
50代になると、体力や気力が衰えてくることで、今まで出来ていたことも思うように出来なくなりストレスを感じやすくなります。女性の場合、ホルモンバランスの崩れによってストレスを感じやすくなりますし、更年期障害を起こしているなどの可能性も考えられます。
2.家族やライフサイクルの変化
50代になると子どもの巣立ちや職場の変化、自分の両親の変化など、家族やライフスタイルの変化が起きやすい年代でもあります。特に子離れなどは、母親の役割を消失させるなど人生の大転換期ともいえるタイミングです。人生目標を失うなど、心のバランスを崩しやすい時期でもあるでしょう。
3.心理状態の変化
心理学の世界では、人生の後半、特に40代以降となると外的世界へ自己を適応させていく時期から、本来の自分と向き合い内的な欲求を実現していく段階に入るといわれています。
そういった心理状態の変化に戸惑いストレスを感じるという方も少なくないようです。
1.趣味を見つける
無趣味な方は新しい趣味を見つけてみましょう。何かにのめり込む時間をつくることで、自分が楽しいと思える時間を過ごせるかもしれません。新しい出会い、正解が広がるかもしれません。
2.新しい挑戦をする
資格の勉強をする、もう一度学校へ通いなおす、若い時にできなかったことを始めるなど、新しいことに挑戦するというのもいいでしょう。挑戦は人生のモチベーションを上げてくれますし、人生に生きがいとハリを与えてくれるでしょう。
3.カウンセリングを受ける
今の状態がどうしても辛い、自分の心と向き合うことはできないという方は第三者の手をかりたうえで自身と対話されるのもいいかもしれません。
とにかく辛くて仕方がないという方は、知人や専門家であるカウンセラーに話を聞いてもらってから、どのようにして現在の状態から抜け出すかをゆっくりと考えてみてはいかがでしょうか。
50代は家庭においても仕事においても、ひとつの区切りとなる年代です。目標の喪失と同時に人間的な身体変化や心理変化も起こりやすく、心身共に不安定な状態になりやすい時期でもあります。
そんな時は、焦ることはせず、まずは自分の心の声をきくことからはじめましょう。本当に自分がしたいことはなになのか、どんな人生を過ごしたいのか。
誰かに聞いてもらっても、専門家に聞いてもらってもかまいません。余生の過ごし方については50代になれば多くの方が悩む問題ですので、気負いすぎずゆっくりと取り組んでいきましょう。