中年女性の呼び方について

「おばちゃん」じゃない中年女性の呼び方

 

昔の女性は結婚すると自分のことをよその子供に「おばちゃん」というのが普通でした。周りも全く違和感なく、「隣のおばちゃん」や「○○ちゃんちのおばちゃん」という呼び方を使っていました。

 

ところが最近では、うかつに「おばちゃん」と呼んでしまって怒られるということもあるようです。20代や30代の女性を「おばちゃん」と呼ぶのは失礼な気がしますが、50代や60代でも「おばちゃん」と言われて怒る人もいるようです。

 

もともと「おばさん」は中年や初老の女性に対して使われる呼び方ですが、この中年・初老のはっきりした年齢が決まっていないため、人によって感じ方が違うようです。

 

最近では40歳以上は「おばさん」だと思うという意見が多いようですが、わざわざ「おばさん」と呼ぶ人はいないようです。では、中年女性をなんと呼んでいるのかというと、基本的には名前で呼びます。

 

子供がいる人の場合は子供の名前を使って「○○ちゃんのママ」という呼び方が多いようです。それ以外の場合で名前が分からない時には「すみません」という感じで、呼びかけるというのが一般的です。

中年女性の呼び方を言い換えると?

アラフォーやアラフィフなど、最近は中年女性の呼び方に様々な工夫がなされています。かつて使われていた「年配」という言葉も、なかなか使われなくなり「シニア」という呼び方をすることが多くなっています。

 

日本語の場合、中年女性は「おばさん」や「おばあさん」という呼び方をされることが多かったのですが、フランスなどでは既婚女性はみんな若くても中年でもおばあさんでも「マダム」といった呼び方をするため、日本でも年齢を限定するような呼び方をだんだん避けるようになってきたようです。

 

ちなみに「小さなスプーンおばさん」という子供向けのアニメがありますが、英語では「Mrs.Pepper Pot」と訳されているので「おばさん」ではなく「夫人」というニュアンスです。

 

最近は「女性」を「女子」と言ったり、中年のきれいな女性を「美魔女」といったり、様々な言い換えが増えてきていて、何でも言い換えればいいというものではないという感じもしますが、中年になってくるとやはり「おばさん」と呼ばれるよりはうまい具合に言い換えてもらうほうが嬉しいものです。